前回は時化の中のメバル釣り。
今日は天気こそいいものの、予報では風が吹き出す。
波の高さは0.5mのち3m。
鳴門ピンポイント予報では、9時で風速5m、12時で風速8m…
海上では陸上のの2倍ほど吹くので、
9時の段階で釣りが困難になるのは目に見えている。
予報がはずれてくれればいいのだが、憎らしいほど良く当たる。
おまけに今日は若潮。
潮の流れは緩く、大釣りはまず期待できそうにない。
荒れ出す前に何とかしたいものである。
今回はメバルのサビキについて。
この冬絶好調が続いている鳴門のメバルサビキ。
釣り具屋各店もオリジナル仕掛けと称して売り出しているが
あまりの釣れ具合に、ここにきてどの店の商品も品薄状態。
ハリス0.8号の売れ筋商品は入手困難な状態となっている。
ここで各店のオリジナル仕掛けの比較。
サバ皮8本針、ハリス0.8号、幹糸は1.5号、針はアジ5号。
左から順に
ハリス | 枝の長さ | 枝間 | 全長 | メーカー | 生産国 | 価格 | |
よくある仕掛け | シーガー | 30cm | 40cm | 4m | ハヤブサ | ベトナム | 420円 |
エサ○シ特製 | シーガー | 20cm | 40cm | 3.2m | かわせみ | 中国 | 280円 |
吉○釣り具特製 | シーガー | 10cm | 50cm | 4.5m | ハヤブサ | ベトナム | 360円 |
岡○釣漁具特製 | シーガー | 20cm | 58cm | 5.22m | はり秀 | 中国 | 280円 |
松○釣り具特製 | シーガー | 17cm | 60cm | 5.4m | ? | 中国 | 300円 |
ジャン○?特製 | シーガー | 10cm | 35cm | 4m | ハヤブサ | ベトナム | 420円 |
各店が「当店オリジナル」とうたっているだけあって
微妙にどこかが違う。
どの店のサビキが元祖なのかは、
各店の言い分があって、定かではない。
枝は長い方が食いが良さそうだが、
強風時などはエダスがからみやすく、トラブルが多い。
枝間は長い方が広いタナを攻められるので良いが、
仕掛けの全長が長くなると、扱いにくくなる。
サバ皮は緑が混じっているものが流行っている。
緑の皮には大物がよく掛かる。
サバ皮以外にラメなどの入った仕掛けは、かえって食いが悪い。
シンプルなのが一番。
潮がよく、食いが立っているときは仕掛けは何でも食いつくので
それほどこだわる必要はないかもしれないが、
食いの渋いときは,仕掛けの選択が重要なポイントとなる。
(食いが立てばマダイ仕掛けのハリス3号でもメバルは釣れる。)
釣行時には、船頭さんにどんな仕掛けがいいのか、
船上に在庫はあるのか確かめておこう。
で、本編の釣り日記。
5:45出船。
室漁港は風裏になるので、不気味なほどべた凪。
今日は瀬戸内側からスタート。
ソーズ、ゼンサ、マルヤマ…
潮止まりということで、どこのポイントへ行っても魚探の映りが悪く、
出港して30分経っても仕掛けを入れるところがない。
日が昇っても、べた凪。
この状態は、あと何時間もつのだろうか。
淡路よりのポイントで、ようやく釣り開始。
最初の流しから、追い食いしてくるが…
小さい…
20cm前後の放流しようか迷うサイズばっかり。
とりあえず、今日は厳しい状況になりそうなので、キープ。
その後、数匹追加したものの、
やはり潮が動いていないせいか、小型が多い。
引き潮が動き出したので、前(太平洋側)へ。
あちこち回るが、どこもダメ。
そうこうしているうちに、福良沖に。
爆発力のあるポイントだが、本来は満ちのポイント。
すでに漁船、プレジャーが15隻ほど出ているが、
あまり状況は良くないようだ。
時合いでないのは百も承知だが、ここで良型を追加しておかなければ、
この先の展開が見えているだけに、プレッシャーがかかる。
満ち潮では、大きい磯の前にやる気のあるメバルが出てきているのだが、
やはり引き潮では映りが悪いようだ。
ヒットしてくるが、たいした追い食いもせず、(2〜3連止まり)
ポツリポツリの拾い釣り。
今日のメバルは、コナではなく、イカやヒゲを吐きだしていた。
エサ変わりをしたのかもしれない。
9時を前に、予報通り風が吹き出した。
わずか数分で先ほどまで凪だった海が、
あっという間に白波だらけ。
船は大きく揺れ、仕掛けはからみ、立っていられない状況になってきた。
またもや大時化のメバル釣りとなってしまった。
ようやく来ました。
本日初のお刺身サイズ 28cm。
さぁ、これからというときに、ますます風が強まってきた。
見渡せば、先ほどまでいた漁船やプレジャーは避難して
周りに誰もいなくなっていた。
遊漁船もスパンカーをたとんで撤収しているようだ。
我々を乗せた釣り船も、限界が近づいたようで
島影へポイント移動。
淡路の島影、そして橋をくぐって瀬戸内側に戻ってみたものの、
やはり単発的なヒットのみ。
12時を回って、北西の風はますます強くなり、
釣りができる状況でなくなってきた。
いつ撤収してもおかしくない状態。
ここまで、中〜小型を40匹ほどと淋しい釣果。
風裏になる室漁港のすぐ前で残りの時間を過ごすことに。
岸から近い。
投げ釣りをすれば、届きそうな距離である。
消化試合の様相を呈してきたかと思いきや、
結構いい感じで当たってくる。
小型中型が多いものの、いいヤマに当たれば7連8連と追い食いしてくる。
予想に反して、2時間ほどで40匹ほど追加することができた。
14:30納竿。
天気予報通り、大時化のメバル釣りとなったが、
数だけは、そこそこ、型は…。
前回は25cm以上の良型が大半を占めていたが、
今日は中小型が大半を占め、良型が少なかった。
強風、動かない潮では仕方あるまい。
潮が大きくなれば、また食いもよくなるだろう。
本日の釣果 メバル 〜28cm 82匹