8月1日(水) 鳴門マダイ釣り

マダイ強化月間も無事終了?

で,月が変わってもやはりターゲットは大型マダイ。



近頃 我が家ではマダイ料理が食卓に並んでも
なかなか無くならない。

「鳴門の天然マダイやで。心して食わんかい。
一般家庭でこれだけ新鮮な天然マダイの出てくる家はないぞ。」

「それが 何か?」

これだけ天然マダイの評価が低い家も なかなかないだろう。


それでも懲りずにお刺身サイズ目指して 今日もがんばろう。


ありゃ,つるぎの船上に 見たことのある顔ぶれが…
頭にタオルがトレードマークのMさんに
麦わら帽に長靴がトレードマークのY谷さんじゃあ〜りませんか。
申し合わせたように 日和佐プチ遠征メンバーが。
みんな黙って来たらいかんで。(私もですが…)



「今日は,(飲ませ)サビキ釣りでいきましょう。」 と船頭さん。

例年この時期は,飲ませサビキで良型が揚がるのだが
今年は仕立てでも乗り合いでも飲ませサビキをする状況ではなかったようだ。

このところ,すっかりラバージグ(カブラー)のお客さんが増え,
特に本土から来られる元バサーのルアーマンやジガー,カブラーの方の多くは
基本的にエサ釣りは受け入れない。
いくら大ダイが入れ食いであっても,それが彼らのポリシーだから。
まして,10m以上もある長い仕掛けを使ってエサ(ライブベイト)で釣るということは
彼らの釣りの範ちゅうにないようだ。


しかし,私を含め本日は ジグやラバーじゃないんだったらしません,
なんてメンバーはいないようだ。

おまけに,昨日は飲ませサビキ釣りをした船がどれも大漁。
マダイにスズキにと大物もかなり揚がったようだ。

「今日はマルアジ釣りに行く船はおらんでしょう。」と船頭さん。
そう,みんな飲ませサビキで大物狙いに走るようである。

期待していいのか,よくないのか いつものように出たとこ勝負。


5:30
港から出て3分のところで釣り開始。

普通サビキ釣りといえば,
陸からであれば,カゴにアミエビを詰めてアジやイワシを寄せての釣り。
船からであれば,マキエ無しで魚探を見ながら魚の群れを直撃する釣り。

マダイ狙いの飲ませサビキとは,
サバ皮サビキ(ハリス4号 40cm 5本枝 全長約10m)にイワシを掛けて
それに食いつくマダイを狙うというもの。

釣れる魚の型は良く,ウルメイワシの群れにうまく当たりさえすれば
テク関係なく入れ食いモードに突入する爆発力のある釣りである。

しかし,裏を返せば,ウルメが針に掛からないことには
釣りのスタート地点にも立てないという結構シビアな釣りでもある。


ベイトの群れを探して仕掛けを投入するものの
なかなかウルメが掛からない。



 一番上は 小サバ ♪

 一番下は ウルメ ♪

 間に挟まれ カタクチ ♪

 ベイト3兄弟 ♪

(小アジも忘れないでね。)


表層でパクパク口を上げて泳いでいるのはカタクチ。

ウルメは中層から底にかけて群れていることが多い。

底にべったりとひっついて映る影は小アジ。

今日 仕掛けに掛かるのは大半が小サバ。
こいつらは表層から底までどこにでもいる。
小サバが2匹3匹と掛かると仕掛けが落ちない。
エダスをぐちゃぐちゃにしていく。
厄介者である。


いろいろな影を追って仕掛けを落とすが,
ウルメの群れに当たらない。

周りの漁師船は良型マダイをポンポンと揚げている。

釣れそうな雰囲気はあるのだが‥
船首の方が50cm級を釣り上げただけで
あとの方は長い沈黙。

アタリは何回かあったようだが,針掛かりしなかったり
バラシてしまったりで,みなさん苦戦。

私も釣り開始から2時間 アタリすらない。
サバやカタクチばかり掛かって
肝心のウルメがが掛からないのではどうしようもない。




仕掛けを落としていると またサバが食ってきたので即回収。

すると5本針のうち サバが2匹,ウルメが2匹掛かっていた。
サバだけを急いで外し,
2匹のウルメにがんばってこいよと そっと底までおろす。

間もなく,コツ コツ‥
と前アタリがあったかと思うと

ギューーーン と竿先が一気に絞り込まれた。

と,次の瞬間 竿先が跳ね上がる。


まさに一瞬の出来事。

仕掛けを回収してみると4号の枝ではなく5号のモトスが途中から切れていた。

けっしてドラグを締めていたわけではないのに
大型マダイの最初の一撃で,ドラグが滑り出す間もなく モトスから吹っ飛んでしまった。
最近は電動リールばかり使っていたせいで,このリールを使うのは久しぶり。
ドラグ性能がなまって十分に働かなかったのだろう。


気を取り直して,再開するものの
その後 結局アタリはなく,船中1匹で朝の時合い終了。
昨日 よく釣れた各船も「今日はダメ!!」とのこと。



潮どまりが近づいてきたので,
一昨日 短い時間ではあったが,入れ食いタイムのあったところへ行きませんか
と船頭さんに進言。

想定外の食いの悪さに,船頭さんも船を動かしてくれた。





強風吹き荒れる海峡筋を横断して 淡路よりのポイントへ。

漁師の船が一艘だけ‥見れば良型マダイを次々と取り込んでいる。

おるおる,期待できまっせ。

予想通り,最初の流しからマダイ、スズキが当たってきた。



Y谷さん マダイとスズキのダブルヒット。

先ほどまでの沈黙は何だったのかと思われるほど
他の皆さんも飲ませサビキで次々とヒット。

そんな中 今日も一人ジギングにこだわってみる。

もう少し潮が当たってくると,ジグにもヒットしてくるでしょう,
潮先がそこまで来ていますから‥と船頭さんの言葉。

さぁ 潮もよくなって これから爆釣タイム突入 間違いなし!!



次の瞬間,信じられない出来事が‥

どこからともなくやってきた大きな巻き網漁船が網を入れだした。

ポイントを囲うように ぐるっと。


そ、それはないやろう!!


今からやで、
あ、あと1時間 待ってくれー!!
という心の叫びは届くはずもなく、
網入れをする漁船を横目に、泣く泣く撤収。




再び海峡を横切り,港の前へ。

台風接近のため漁場が制限され ほとんどの船が集まっている。
決して釣れているからではなく。

案の定 釣り場の空気は よどんでいる。

どの船からも釣れないオーラが出ている。




釣れないモードの中,ようやく本日2度目のアタリ。

たいしたサイズではないが(推定45cm),待望のマダイの引き。

やっと最初の1匹だ と思った瞬間

ブチッ!(マダイの口の切れる音)

またまたバラシ。
もうダメ‥






その後も釣れそうな雰囲気が全くないので

ダメ元で網を引かれたポイントに戻る。

ベイトの影は映っているものの

「ゴジラが町を破壊していったようなものだから‥」と船頭さんの声。

確かに網から逃れたとしても,タイやスズキは警戒して口を使いに来るとは思えない。

飲ませサビキにベイトが付いても やはりあたってこない。

私は それでもジグを投げる。

10回ほど巻いたところで,ジギングの部 本日初ヒット。
頭振らないので,てっきりスズキかと思ったら‥‥



本日 最初の獲物は ヒラメ49cm。

お前のような底物は網の攻撃から逃げ延びていたのか。



その後 何度流しても,魚からの魚信はないので

みたび 港の前へ。




食うわけもなく,ソーズへ移動。




昼過ぎから瀬戸内側でも強風が吹き荒れだした。
白波ボッコボコ状態。

「これ以上頑張っても期待できません,お疲れ様でした。」
と終了宣言。

今日はどの船もウルメの群れを捕らえ切れなかったようで
貧果に終わったようだ。

昨日は よく食いよったのになぁ〜 というよくあるパターンですよ。



マダイ強化月間 延長戦第一弾は見事に撃沈。
マダイ連勝記録はストップ。

今日はジギングと飲ませサビキを時間にして半分ずつ。
イワシの影が薄いときは,どちらも厳しいですわ。

前回同様 時合いは短かったですが,釣る人は釣っていました。

船中7人で これだけでした。



本日の釣果  ヒラメ 49cm