12月29日(土) 美波町のアオリイカ・ブリ釣り

アオリ強化月間 第12弾。


どうでもいいことだが,今日は私のバースデー。

今年は ついに大台に突入。

老眼鏡なしでは 仕掛け作りができない年になってしまった。


毎年 何かが起こるこの日を釣り納めに決めている。


去年は外してしまったが,過去4年連続(2年前3年前4年前5年前
                                       
↑バグって見られないかも
この日にバースデーブリを揚げているので,

今日も期待していいかも?


今月は週末ごとにやってくる低気圧。

今回の釣行も中止濃厚であったが

予定より早く低気圧が抜けてくれたおかげで出船できることに。


この時期 アタリは少ないが大型が期待できるアオリも捨てがたいので

できれば 両方釣って帰りたい よくばりメニュー。



朝アオリをやって そのあとブリへ向かう予定だが

沖が荒れていると一日アオリになる可能性もある。


いつもより少なめにアジの弾を積み込んで

7時出船。


いつもは港の沖や由岐の瀬などから始めるが

今日はブリを視野に入れているので

最初から南下してワタリの瀬から。



ここはいつも夕方に時合いが来るのだが 朝から当たってくれるのだろうか。

潮が流れていればアタリは出るはず。

しかし,潮は動かず

船は北風に押されて少し後ろに下がっている程度。



朝の時合いはすぐに終わってしまうので

ブリに行く前に何とか釣っておきたいのだが。


2流し目に 怪しいアタリ。



胴長24cm アオリ(小)♀

最初の1杯がこのサイズでは…


次の流しでは



胴長27cm アオリ(中)♀

やはり潮が流れていないせいか。


辛抱強くアタリを待っていると

ん?竿先がもたれるような感触。



胴長30cm アオリ(大)♂

潮がよく動いていると このサイズがバンバンヒットしてくるのだが。


4杯目は 若干サイズアップ。



胴長31cm アオリ(大)♂

9時を回るとアタリがなくなってしまった。


「どうする〜 ブリ行きますか?」と船頭さん。


ここ数日 当たっているのは かなり南の方。

ここからだと1時間はかかる。

まだ釣れている情報は入っていないが アオリの食いも悪いので行ってみることに。



大島を抜けてしばらく走ったところでベイトの群れを発見。

仕掛けを投入すると まさかの6人同時ヒット。

ベイトが掛かった感触もないのに なぜ?


答えはすぐに分かった。

映っていたのはマンタ(ナルトビエイ)の大群。

巨大マンタ(10〜30kg)がスレ掛かりしているので

どうにもこうにも揚がってこない。

みなさん強引に引き上げたり仕掛けを切られたり…

スレでダブルなのか 超巨大マンタなのか 全然巻けない。

私は16号の仕掛けを入れていたので仕掛けを切ろうにも切れず

結局 道糸PE5号から高切れ。

おまけに電動リールのクラッチのギアが飛んだようで,

戻らなくなってしまった。

いきなり出鼻をくじかれてしまった。




さらに南下して ポイント到着。



釣れている様子はないが

ここまで来たからには 何としてもブリを釣り上げなくては。


前回は14号の仕掛けを何度も飛ばされたので

16号の仕掛けを選択。

食いは悪くなるが 掛けたら絶対に獲る作戦。


最初の流しからベイトが付いて 底まで落とすと …

いきなりのヒット。

それほど強い引きでもなく 太仕掛けなのでゴリゴリ巻いていると

スカッ て抜けてしまった。

毎回ファーストヒットさせるものの ことごとくバラし。

気を取り直してがんばるものの その後はベイトすら掛からなくなってしまった。


船頭さんは仕掛けが太いとベイトもブリも食わないから

10号か12号の細めの仕掛けにして と言われていたが

面倒くさいので そのまま太い仕掛けを使っていた。


そんな中 仕掛けを10号に落としたTさんにブリヒット。


Mさんにも想定外の大物?ヒット。



ここではTさんがブリとメジロを釣っただけで

他の方々にはアタリどころかベイトも掛からない。

潮が悪いのか,それともベイトやブリの活性が低いのか

仕掛けの太さが影響しているのか

お手上げ状態。


こんな時は ランチタイム。



14時を回って このままブリ狙いを続けるか

戻ってアオリをするか 決断が迫られた。


そんなとき 大島沖でいいナブラを当てたと八千代丸からの連絡を受け

全船 現場に急行。


仕掛けを12号に落とし チャレンジ再開。


すぐにベイトが付いて 底まで落とすと即ヒット!

12号ラインの強度を頭に入れて ドラグを調節し

ロッドの粘りでじわじわと時間を掛けて浮かしてくる。



90cm足らずではあるが 今年も釣れた。

1本釣れたら 気分も随分と楽になる。


そんなときに限って 立て続けにヒットしてきた。

今回は ちょっと手応えがありそう。

ドラグを微調整しながら ロッドの角度を一定に保ち

不意の突っ込みに備える。

10分ほど掛けて ようやく身柄確保。



102cm 10.6kg(血抜き後)

よく肥えた グッドコンディションのブリ。



メーターオーバーは久しぶり。

船頭さんのアドバイスのおかげで大物を手にすることができた。


大物を釣ろうとして仕掛けを太くすると逆に釣れなくなるということ。

これはアオリについても同じ事。

夏のマダイジギングをしていたころもリーダーは4号以下にしないと

アタリが極端に減ってしまっていた。

潮のいい活性の高い時は12号や14号のの仕掛けにもアオリは掛かるし

青物ジギング用の太いリーダーにもマダイはヒットしてくる。

しかし そのような活性の高い状況の方が稀で

釣りの一日を通してみれば食いが悪い時の方が圧倒的に多い。

これまで太い仕掛けでも食ってきたし

少々太くても関係ないだろうという釣り人の勝手な思いこみが

アタリを減らし 釣果を減らしてしまっているようだ。

私も水深130mの暗闇の深海で10号と12号と14号の差が出るのかと思っていたが

実際に細仕掛けにしたTさんが今回一人ブリ祭りで4本釣っていたことや

ブリは他の魚より目がいいので定置網に入っても隙間を見つけて

ちゃんと出て行くということから 食いの悪い時こそ細仕掛けが有効であるようだ。




その後 16時までブリ狙いを続けたものの

食いが落ちたため

帰り際にアオリをちょっとやって帰ることに。



夕方のゴールデンタイムに期待していたが

潮が流れていないようで 反応無し。

3回ほど流してもらったが,一度もアタリなく 終了。


船中6人で アオリ10杯 ブリ5本 メジロ4本



天気予報が悪く 出船すら危ぶまれていたが

天気にも釣果にも恵まれて 最高の釣り納めとなった。


終わりよければ すべてよし。

今年も 釣りを通してたくさんの方々と出会い

楽しい時を過ごすことができた。
 

来年も みなさんにとって大物・大漁となり

よい一年でありますように …

今後とも よろしくお願いいたします。



本日の釣果 アオリイカ 胴長 〜31cm 4杯
         ブリ 〜102cm 2匹