「メバル釣りと潮の関係」
「シラサで釣るメバルの極意」
 
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最近は「サビキ釣り」にもあてはまると思い実行してます。 

文字ばかりで読みにくいですが ご勘弁のほどを‥


   メバルの釣り方がよく分からない。
  どの潮で食うのか分からない。
  仕掛けや誘い方が分からない。

  などのお問い合わせやメールがちょくちょく来ます。
  お一人お一人の方にお答えするのも面倒なので 参考にでもなればと‥
        (あくまでも私の主観なので 真に受けないでください‥)


             
    メバルの活性と潮の関係 

時間経過     @     A      B     C     D     E    F 
潮の状態  速い潮   少し緩んだ潮 かなり緩んだ潮  潮止まり  動き始めの潮   速くなってくる潮   速い潮 
サビキの時合い       △○ ◎◎◎◎○○  ○△△‥       ‥△○◎ ◎○△   
シラサの時合い       △○○○◎◎ ◎◎◎○○△  △…‥…△  △○◎◎○△     

 ◎‥よく掛かる    ○‥まあまあ掛かる  △‥ポツンと掛かる
    (型がいい)      (サイズダウン)     (連で掛かっても小型中心)                   


これは潮のよく通る場所でのメバルの状態とサビキ釣り・エサ釣りの時合いを表にしたものです。

サビキ釣りは潮がある程度の速さで流れていないと(Aの状態)型のよいメバルは掛かりません。
潮が緩んでしまうと全く掛からないか小型がポツンと釣れるくらいになります。
魚探に底から浮き上がったメバルがびっちり映っているような状態ではサビキでは釣れません。
こんなに魚探に映っているのに,どうして釣れないの?と思うことはありませんか。
そうなる前が時合いなので,潮が分かっていないと時合いを逃してしまいます。

それに対してエサ(シラサエビ)釣りでは流れが速いと食いません。
潮が緩んできてから止まる前までが時合いです。(Aの後半からBの状態)
潮が完全に止まっていてもエサ釣りならポツポツ食わすこともできます。
しかしサビキ釣りと異なり,メバルは仕掛けを大きな目で見ているので細いハリスに小針に小エサにして
エサが動かないようにしなければ釣れません。丁寧な作業ができなければメバルに見破られます。

潮が反対に返った時にも,(DEの状態)時合いができますが,長続きせず1〜2流しで終わります。

小潮周りの日はAからEまでが長いですが,潮にメリハリがなく活性が上がることが少ないようです。
潮がよく動く日・動くポイントの方が時合いがはっきりとしています。


これは瀬戸内の船からのメバル釣りに関してのものですが,
他の海域やショアからの釣りに関しても ほぼ同様の関係があるのではと思われます。

潮以外でメバルがよく釣れる自然条件としては
晴れより曇りや雨,風が吹くより凪,澄んだ海より濁りのある海,そして何よりベイトが流れている海‥
これらは釣り人の力ではどうすることもできないので,自然条件に恵まれるよう願っておきましょう。



            
 シラサで釣るメバルの極意 

メバル釣りにはいろいろなエサが使われますが,その中でも一番型のいいメバルが揚がる可能性の高い
シラサエビでの釣りについて,まとめてみました。
シラウオやイカナゴのエサでも釣れますが,型的にサビキと同じなので,
付け替えの手間やエサ代を考えるとあまりお勧めできません。
シラサエビの釣りは うまくすれば,良型鈴なりも可能です。
しかし,ちょっとしたことが釣果の差として大きく現れる釣りでもあるので注意が必要です。


@ シラサはできるだけ小さいものを選んで付けること。

   大きいシラサは極端に食いが悪くなります。必ず小さいシラサを付けましょう。
   一回の釣行でどれだけ使うかは,その日の釣具屋にあるシラサの大きさを見て決めましょう。
   小さいシラサばかりであれば2合もあれば十分ですが,大きいものが混ざっている場合は
   3合でも全然足りません。4合,場合によっては5合必要になります。
   エサ箱に10数匹掬っていれたうちの小さい方から付けて,大きいものは捨てましょう。
   日によっては使えるシラサが2割なんてこともあります。それでも小さいものを選んでください。
   もったいないからといって大き目のシラサつけているようでは釣れません。
   シラサは小さければ小さいほどいいです。 


A シラサの付け方に注意すること。

   小さいシラサの尾羽を丁寧に切る。(私は親指の爪で飛ばしますが,ハサミでもいいです)
   そのときに切り口をつぶさないように尾羽を残さないようにしましょう。
   必ず切り口の中心を通るようにシラサの腹側から背中側に針を抜いてください。
   シラサの皮を2回貫くように付けると針からはずれにくいです。
   針が中心を通っていないとシラサが回転し,枝が絡み,メバルは釣れません。
   極小の針で極小のシラサの切り口の中心を通すことはかなり難しいですが,
   うまく付いていないなと思ったら必ず付け直してから仕掛けを投入しましょう。
   この作業ができるかどうかでその日の釣果が決まると言っても過言ではないでしょう。


B エサは毎回一流しごとに付け替えること。

   枝針の本数が多いほど面倒な作業になってきますが,付け替えを怠ると釣れません。
   シラサが手をワサワサと動かし,ピンピンはねるような状態でないとメバルは食いません。
   活きていても動かないようなシラサはダメです。色が白くなりかけているものは論外です。
   仕掛けを上げてから船を回して仕掛けを投入するまでの間に この付け替え作業をします。
   手先の器用さに合わせて仕掛けを何本針にするか決めましょう。


C 針は小さ目,ハリスはフロロカーボン0.8号。

   市販の仕掛けは針も大きく,ハリスも太いものが大半なので,仕掛け選びには注意が必要。
   針はメバル針6号,ハリスは○ーガー系の0.8号のものを購入しましょう。
   針7号以上,ハリス1号以上の仕掛けを使っているようでは まず釣れません。
   回転ビーズ仕掛けはあまりお勧めしません。きちんと付ければ回転しませんし
   回転ビーズが付いているからといってきちんと付いていなければ当然絡みますから。
   店になければ,「つるぎ」の船上で購入できます。4本針仕掛け2セットで480円です。
   自作の場合は,針をさらに小さくしましょう。
   ハリスは絶対にフロロカーボンです。ナイロンハリスはダメです。
   フロロ系でも使ってはいけないものもありますので,注意が必要です。
   ○ーガー系が無難です。グレードはお財布と相談しましょう。
   針は小型でもサヨリ針や袖針などの細軸はダメです。伸ばされます。
   かといって太軸のものもダメです。
   小さいシラサに重い針では潮がゆるんだ時にエダスが垂れてしまい食いません。

D 針・ハリス交換に手間を惜しまないこと。

   注意して釣っていても仕掛けは絡みます。ハリスにくせが付きます。
   また,メバルが針掛かりすると針のチモトのハリスが痛んできます。
   ハリスにくせがついたな,とかメバルの口にすれて透明感がなくなったなと思ったら
   面倒臭がらずに針を結び直すかエダスを交換してください。
   目のいいメバルをなめてはいけません。そのあたりがいい加減だとすぐに見切られます。
  

ここまでは魚と釣り人の接点であるエサ・針についてです。
特に大切だと思われることから順番に@〜Cに書いてみました。
竿やリールについてはこだわる必要はありませんが,(自己満足の世界でメバルからすれば何でもいいわけです)
メバルを釣りたい人はエサと針・ハリスについてはとことんこだわってください。 


E 仕掛けは常に底を2〜3m切った状態をキープすること。 

   メバルは根魚だから底にいる‥と思っている方も多いのでは。
   確かに底にいますが,エサを追い求める高活性時にはかなり浮いてきます。
    エサを求めて浮きかけたメバルを狙う釣り方なので,着底後すぐに必ず底を切ってください。
   潮が緩んでくると底から10m以上浮くこともあります。
   ヤル気のある大型メバルほど群れの上部 それも潮上にいます。
   群れの下のほうにいるメバルは小型が多いようです。
   何m切るかは潮の状況やポイントにより変化しますから船頭さんに聞きましょう。


F 誘いは厳禁,竿先は何があっても動かさないようにすること。

    船のメバル釣りをサビキ釣りやイカナゴのエサ釣りから始めた人にとっては,
    メバルは誘って釣るものという意識がありますが,シラサのエサ釣りに誘いは厳禁です。
    底を切った状態からどんなことがあっても竿先を動かさないようにしましょう。
    波や風によるうねりをひじやひざ,手首など全身の関節を使って吸収し竿先が揺れないように。
    船べりに竿を置いたり,ロッドホルダーにつけたままであったりではまず釣れません。


G 1匹掛かってもすぐに揚げず,追い食いを狙うこと。

    枝針の数は自分の技量に合わせて3〜6本にしましょう。
    1匹掛かってもすぐに揚げずに,追い食いをさせましょう。
    慣れてくると,何番目の針にどれくらいのサイズが付いたか分かります。
    上針に付くほどアタリが強烈で,下針に付けばオモリに近い分アタリは小さくなります。
    潮が速くて下針にしか食わない状態なら無理して追い食いを狙わず
    1匹ずつでも丁寧に取り込みましょう。
    潮が緩んで浮いてきている状態なら,上針にメバルが付いていることが多いので
    1匹掛かるごとに枝間50〜80cmほどゆっくり上げて再び待ちます。
    「揚げてください」の合図があるまで1匹でもたくさん掛かるよう粘ってください。


その他 気をつけておけばいいこと


H 仕掛けはそっと 斜めに落とすこと。

   仕掛けを投入するときはできるだけソフトに,腕を海面近くまで伸ばしてそっと入れましょう。
   オモリをドボンと投げ込むようなことをしてはいけません。
   仕掛けが絡んだりシラサがはずれたりします。
   竿は自分の体より船首側に,オモリは自分の体より船尾側に置き,
   仕掛けを投入する前に持ち上げてエダスがきちんと垂れているか確認しましょう。
   オモリをできるだけ竿先から遠いところに落とし,ラインが若干斜めに落ちるようにすることで
   エダスの絡みを防ぐことができます。
   竿先の真下にオモリを落とすと仕掛けがまっすぐ落ちてエダスが絡みます。当然釣れません。
   スプールに指を添えてゆっくり落とすとシラサも弱りにくく絡みにくくなります。
   仕掛けを伸ばしやすい艫かミヨシに釣り座を構えるといいでしょう。
  

I 釣り座の選択は潮の流れと風の向きを考えて。

   船の釣りではポイントに一番に入る釣り座が有利になります。
   そのためには,まずその日の潮の流れを確認しましょう。
   満ちなのか引きなのか(どの方角に向いて流れるのか)
   何時ごろ潮がMAXで何時ごろ潮が止まるのか。
   そしてもうひとつ大事なことは風向き。
   船の向きは風に立ちます。
   船首がどちらに向いて,そのとき潮がどう流れるかによって
   どの釣り座が先流れになるか決まります。
   潮の流れも風の向きもネットで調べれば正確に分かります。
   釣りの時間中に潮も風も変わりますが,より有利なポジションを選びましょう。
   一番無難なのは船頭さんの近くで適切なアドバイスを受けられるところかもしれません。


J 道具にも一工夫。

   仕掛けが長い分 どうしてもエダスが絡んだりもつれたりします。
   とくに風の吹く日は舞い上がりやすく,扱いも大変です。
   板磁石につけると舞い上がりを防ぐことができます。
   普通の板磁石では磁力が弱いので,自分で穴あけてネオジウム磁石埋め込んでいます。

   また大変なエサ選びを楽にするためのものとして,エサ箱にも一工夫。
   エサ箱の中にメッシュ上の滑り止めシートをはり,(底にもはってます)
    水きり用の穴を開け,内側にオモリを貼り付け揺れる船の上でも動かないようにしています。
   小さいネットの中で暴れるシラサの中からちょうどよいサイズを選り分けるのは大変です。
   一流しごとに10数匹取り出しエサ箱に入れます。これなら一目で欲しいサイズをつかめます。

   PEラインには3号のリーダーを1ヒロほど巻いています。
   こうすることで仕掛け投入時に細い穂先にPEラインが絡むことがなくなります。
 
   あと,ロッドを構えるときはリールを上向きではなく,ハンドルを下にして横向きに構えます。
   突然のメバルの引きに竿の弾力だけでは弾かれてしまうことがあるので,
   手首の力を抜いて竿先がスムーズに海面まで運べるようにすることで
   追い食いを待つ間に針はずれする確率が減ることでしょう。特にショートロッドの場合は。
   (皮一枚で掛かっている場合は待っているうちに暴れてはずれてしまいがち)


あと何項目か自分なりにこだわっている点がありますが,
今のところ確証がないので,控えておきます。

長々と書きましたが,自然のエサ流れがあり,潮がよければ
こんなことにこだわらなくてもメバルは釣れます。

ただ やはり食いの悪いときにいかに次の1匹を釣るか
人より1匹でもたくさん釣るかということを追い求めるなら
いろいろな点にこだわってみてください。

最初にも述べましたが あくまでも私の主観ですので
「それは違うだろう!」と思われる方もいると思います。

ご意見 お聞かせください。