2月11日(木)  伊予灘のメバル釣り


伊予灘メバル 第W弾。


2日前の大時化で海水温も一気に下がったようで

暖冬で遅れていたメバルの活性も上がってくれていたらいいんだけど。



潮よし 天気よし。

今日は何だか釣れそうな気がする。


朝からいい感じでメバルが掛かり

2連3連は当たり前。



3回流せばこんな感じ。

大中小とサイズはさまざまだが

今日は平均サイズがいい。


朝の時合いを逃さないように 手返しよく仕掛けをさばく。



やはりメバルは凪に限る。


いつもより良型の割合は多いものの

尺メバルへの道のりは遠い。



メバルも20cm後半になると 顔つきが変わってくる。


これまで松山沖のメバル釣りには

毎回無謀と思える50Lクーラーを持って行っていたのだが

普通サイズでは200匹以上

良型メインでも150匹以上は釣らないと ≪こんな感じ≫

50Lのクーラーは満タンにはならないので

今日からは 控えめに40Lのクーラーにしたんだけど



釣り開始3時間足らずでクーラー半分以上埋まってしまった。


先月 メバル釣りで撃沈されたというTさんをお誘いして…

何ですか それ?



秘技?やじろべえ釣法?

さまざまな釣りに精通しているだけあって

メバル釣り2回目と思えないハイペースで釣られてました。


潮が速くなってからはヨレ潮の中での釣り。


かけ上がりに当てていく釣りであっても

ヨレ潮の中での釣りでも

誘いは一切いれず 仕掛けを流れに漂わせる釣り方に変わりはない。


タイラバのように巻き上げて誘ったり

竿を上げ下げして誘っているようではダメです。

サビキ釣りといえばアジを釣るイメージで誘いをかけて

サビキを動かさないといけないと考えている方もおられるようですが

メバルサビキではサビキを動かすと釣れませんから お間違えのないように。



ワームも好調。

サビキの枝のアクセントとして今日も活躍してくれた。

カラーは何でもいいが できるだけ小さいもの(1インチ)がオススメ。


潮が返す頃になると 船がたくさん集まってきた。



船がどんどん増えてきても

今日のメバルは活性が高い。


2連3連くらいでは揚げず

5連以上追い食いさせたのを確認してから取りこみ。



いいラインに入って追い食いがバッチリきまると鈴なりで掛かる。


追い食いをさせるコツは

仕掛けのどの部分にどれくらいのサイズのメバルが何匹付いたかを感じて

さらに海底の状況を頭に入れてて

そのまま待つのか 何m上げて待つのか

どの段階で取りこむのかを判断すること。

簡単そうで 実に奥が深いのが追い食いのさせ方である。



少し沖でハマチを狙っていたのか



有名ジギング船も 潮待ちのメバル釣り?


気がつけば 遊漁船にプレジャーにとまわりは船だらけ。


昼頃には



クーラーが満タンに… もう入らない。


釣り上げたメバルの口から出できたベイトフィッシュは



何とタチウオ。


午後からも良型中心にコンスタントに釣れ続け

釣り開始から終了まで一時も休むことなく没頭できた。


15時 終了。



楽しい時間は あっという間に過ぎていくものだ。


密かに狙っていた尺メバルであったが



今回も姿を現さず 28cm止まり。


40Lと小さいクーラーではないが まさかの良型メバルてんこ盛り。

やっぱり50Lクーラーが必要か…



メバル釣りは釣り人と船頭さんとの共同作業である。

海の状況や狙いや釣り方など意思の疎通は欠かすことはできず

釣り人の技量だけではどうなるものでもなく

釣果の大半は船頭さんの腕にかかっていると言っても過言ではない。


今回はいろいろな条件に恵まれ 記録的な大漁になったが

もう一回これだけ釣れと言われても釣る自信はないし おそらく無理だろう。


今後 海の状況が変わればまた釣り方も変わってくる。

今回のことは忘れて頭の中を一旦リセットしてまた次の釣行に備えよう。



本日の釣果 メバル 〜28cm 218匹




メバルのサビキ釣り
について 長文ですが…


参考になれば程度の私が気をつけている いくつかのポイント。


まず何より一番に考えたいことは,
いかに早く最初の1匹を掛けるかということ。

その1匹が呼び水となって,2匹目 3匹目が掛かる。

掛かったメバルが暴れることで他のサビキの皮が動き 誘いとなり

掛かったメバルの口から食べたものがはき出され それがマキエの役目を果たす。

同じ仕掛けを使っての一流しでも

鈴なりでメバルを掛ける人と アタリもない人がでるのはそんなところから。

潮が湧いて船がその場にずっととどまっている場合を除き


一流しに仕掛けを回収するのは基本的に1回のつもりで。

たとえ追い食いを待っていて根掛かりしても じわっと引っ張れば外れるし

仕掛けの途中から切れても何匹かのメバルは回収できる。

とにかく粘って追い食いさせ 1匹でも多く掛けること。



全く竿先を動かさない誘い?


着底後は状況に応じてすぐに底を切り(1〜5mほど)

竿先を一切動かさず そのままサバ皮を水平に移動させて食わすというイメージで。

昼間のメバルは潮が適度な速さになると(0.5〜1.2ノット)捕食行動をとり

漁礁や磯の巣穴から出てきて 目の前に流れてくるベイトを捕食する。

自分から泳ぎ回ってベイトを追いかけるのではなく

ホバリング状態で 流れてくるベイトを待っているのである。

サビキ仕掛けを上下に動かすと 目が良く警戒心の強いメバルは口を使わなくなる。


かけ上がりに当てていくように流すポイントでは

着底後すぐに底を大きく切り(場合によっては5m以上)

そこから水平移動してかけ上がりに付くメバルの群れに当てていくように。

そうすると誘いは一切必要なくなる。

竿を上下に大きく動かしているようでは誘いは逆効果で釣れない。

またオモリで底をトントンと叩くような釣り方をしていては論外。




食い気のあるメバルは浮いている

メバルは根魚なので底にいると思いこんでいるようでは釣れない。

食い気のあるメバルは底から浮いている(2〜10mほど)

食い気のある大型ほど群れの上部の潮上にいる。


極端な話 仕掛けを落としたら毎回リールのハンドルを4〜5回巻いて

2〜3m底を切った状態で竿先を一切動かさない釣り方を一日通した方が

変な誘いをしている方より数型ともに間違いなく釣れますから。


仕掛けを落として底とりをした瞬間に食いつくような高活性時には

速めの誘いや巻き上げでもバンバンあたってくるが,

基本的にメバルは神経質で臆病な魚なので,

とにかく仕掛けをできるだけ動かさないこと。



潮的には
速かった潮が緩んでくる瞬間が最高の時合い。

潮が速く、メバルがまだ底にはりついているときからポイントに入り

浮き始めにそなえないと 潮が緩んでメバルが完全に浮いてしまってからでは

子メバルしか掛からなくかってしまう。

魚探に真っ赤に反応がでても 釣れないな〜とお嘆きの方は

ポイントにもう少し早く入っておかないと。

メバルが浮き上がってしまうとそのポイントは終了。

潮が返した直後も2〜3流しほど食いが立つことがあるが

潮が速くなるとまた底にへばりつくので 時合いは短い。




1匹掛かってもすぐに揚げずに,
追い食いをさせないと数は伸ばせない。

慣れてくると,何番目の針にどれくらいのサイズが付いたか分かる。

上針に付くほどアタリが強烈で,下針に付けばオモリに近い分アタリは小さくなる。

上針に掛かった場合は仕掛けをゆっくりと巻き上げながら

まだ掛かっていない下の空針に次々と掛かっていくように。

下針に掛かった場合は,そのまま静かに待つか,

根掛かりしない程度に超ゆっくり巻き上げる。


潮が速くて下針にしか食わない状態なら無理して追い食いを狙わず

良型が掛かることが多いので1匹ずつでも丁寧に取り込むように。

潮が緩んで浮いてきている状態なら,上針にメバルが付いていることが多いので

1匹掛かるごとにゆっくり上げて再び待つようにする。


また かけ上がりを攻めている場合は 根掛かりを防ぐために

1匹掛かるごとにハンドル1回転巻いて常に底を切るようにしている。

「揚げてください」の合図があるまで1匹でもたくさん掛かるよう粘ろう。

一回の釣行で30回流したとすると、1匹掛けてすぐ上げているようでは

毎回掛けたとしても30匹にしかならない。

2匹ずつ掛けると60匹、3匹ずつ掛けると90匹、5匹ずつ掛けると150匹になるのだから。





メバルの生態や船頭さんの戦略を理解すること

メバルのエサの食べ方は 基本目の前に流れてくるエサに食いつく 待ち伏せ型である。

メバルの目の前にサビキのサバ皮をそっと運んでいくイメージで。

海の状況を理解し、メバルの生態を理解することで 釣り人の戦略が決まる。

かけ上がりなのか、かけ下がりなのか、本流なのか、湧き潮なのか

漁礁なのか、天然の磯なのか、平地なのか

潮の流れは速いのか 緩いのか 止まっているのか

かけ上がりはゆるいのか きついのか …


船頭さんのアナウンスをよく聞いて 海中の様子をイメージし

状況に応じた釣り方をすることが数釣りの最大のポイントといえる。

逆に言えば、海の状況を伝えてくれない船頭さんの船に乗っても大漁は期待できない。

メバル釣りは船頭さんと釣り人との共同作業であるので

船選びは最重要ポイントでもある。

それぞれの状況に応じた釣り方については また機会があれば紹介していきます。




最後に何より大切なことは
釣れるサビキ仕掛けを使うこと

基本はサバ皮ハリス0.8号で(30cmまでは大丈夫)OK

尺メバルの確率が高いポイントでは ラインブレイクを防ぐため

ハリス1号の仕掛けを使うこともある。

同じようなスペックでもメーカーによって釣果に大差があるので

仕掛けの選択を誤らないように。


潮がよくてメバルの活性の高い時はどんな仕掛けでも大差なく釣れるが

そのような条件は稀なこと。

潮が緩んだり澄んだり お日様が真上にきたりすると

目のいいメバルは仕掛けをきっちりと見切ってしまう。

サビキは使っているうちにどんどん傷んでくる。

エダスにパーマがかかったものや 透明感のなくなったものでは食いが落ちる。

特に下から3番目くらいまでの枝は傷みやすいので、半分ずつでもいいので交換する。

ポイント移動などで長い時間サビキを船上に上げた場合なども交換した方がよい。

同じサビキを何時間も使い続けるようでは釣果は望めない。


よく釣れるサビキであっても サバ皮が薄かったり カットや結びが甘いものもある。

そのようなサバ皮の枝はよく絡み メバルも食いつかないので見つけたら即交換。

サバ皮が傷んだりしたものはワームを付けてもいい。

釣ったメバルが白アミを吐いている場合は

サバ皮をあらかじめ半分ほどの大きさにカットしておくとよい。

また緑のサバ皮に良型が掛かる割合が高いので

緑色に着色したサビキを使うこともある。


現在市販されているサビキの中では

鳴門船サビキがコストパフォーマンスにも優れ

最も実績が高く信頼性も高い。



メバルサビキについて 思うことをまとめてみたが

海に自然のエサが流れていて,潮がほどよく流れていて,適度な濁りがあれば,

こんなこと考えなくともメバルの方から勝手に食いついてきてくれる。

そんないい条件の日に出くわすことは稀なので,

何とかして手強いメバルに口を使わせる努力を。

めざせ 尺メバル&メバルのぼり!!






<おまけ> 

さらに蛇足かと思いますが 「シラサで釣るメバルの釣り方」は
「メバルのサビキ釣り」にもあてはまると思い実行してます。 



私の船メバル釣りは 鳴門海峡でシラサエビを使ったからエサ釣りからスタートしました。
あらゆる点でサビキ釣り以上にシビアな釣りで
ほんのちょっとした違いで釣果に何倍も差が出る釣りです。

以前はサビキ釣りはシラサを使ったエサ釣りとは別物だという認識でしたが
最近はタナの取り方や竿先を動かさない誘いなど
エサ釣り理論をそのままサビキ釣りにあてはめることによって
以前より釣果を上げることができるようになったと思います。


「メバル釣りと潮の関係」「シラサで釣るメバルの極意」
              

文字ばかりで読みにくいですが ご勘弁のほどを‥

   メバルの釣り方がよく分からない。
  どの潮で食うのか分からない。
  仕掛けや誘い方が分からない。

  などのお問い合わせやメールがちょくちょく来ます。
  お一人お一人の方にお答えするのも面倒なので 参考にでもなればと‥
       (あくまでも私の主観ですが…)

             
    メバルの活性と潮の関係 

時間経過   @1.5ノット   A1ノット   B0.5ノット     C   D0.5ノット   E1ノット   F1.5ノット 
潮の状態  速い潮   少し緩んだ潮 かなり緩んだ潮  潮止まり  動き始めの潮   速くなってくる潮   速い潮 
サビキの時合い       △○ ◎◎◎◎○○  ○△△‥       ‥△○◎ ◎○△△   
シラサの時合い       △○○○◎◎ ◎◎◎○○△  △…‥…△  △○◎◎○△  △△   

 ◎‥よく掛かる    ○‥まあまあ掛かる  △‥ポツンと掛かる
    (型がいい)      (サイズダウン)     (連で掛かっても小型中心)                   


これは潮のよく通る場所でのメバルの状態とサビキ釣り・エサ釣りの時合いを表にしたものです。

潮の湧く・よれるポイントでの時合いとは異なります。

サビキ釣りは潮がある程度の速さで流れていないと(Aの状態)型のよいメバルは掛かりません。
潮が緩んでしまうと全く掛からないか小型がポツンと釣れるくらいになります。
魚探に底から浮き上がったメバルがびっちり映っているような状態ではサビキでは釣れません。
こんなに魚探に映っているのに,どうして釣れないの?と思うことはありませんか。
そうなる前が時合いなので,潮が分かっていないと時合いを逃してしまいます。

それに対してエサ(シラサエビ)釣りでは流れが速いと食いません。
潮が緩んできてから止まる前までが時合いです。(Aの後半からBの状態)
潮が完全に止まっていてもエサ釣りならポツポツ食わすこともできます。
しかしサビキ釣りと異なり,メバルは仕掛けを大きな目で見ているので細いハリスに小針に小エサにして
エサが動かないようにしなければ釣れません。丁寧な作業ができなければメバルに見破られます。

潮が反対に返った時にも,(DEの状態)時合いができますが,長続きせず2〜3流しで終わります。

小潮周りの日はAからEまでが長いですが,潮にメリハリがなく活性が上がることが少ないようです。
潮がよく動く日・動くポイントの方が時合いがはっきりとしています。


これは瀬戸内の船からのメバル釣りに関してのものですが,
他の海域やショアからの釣りに関しても ほぼ同様の関係があるのではと思われます。

潮以外でメバルがよく釣れる自然条件としては
晴れより曇りや雨,風が吹くより凪,澄んだ海より濁りのある海,そして何よりベイトが流れている海‥
これらは釣り人の力ではどうすることもできないので,自然条件に恵まれるよう願っておきましょう。



            
 シラサで釣るメバルの極意 

メバル釣りにはいろいろなエサが使われますが,その中でも一番型のいいメバルが揚がる可能性の高い
シラサエビでの釣りについて,まとめてみました。
シラウオやイカナゴのエサでも釣れますが,型的にサビキと同じなので,
付け替えの手間やエサ代を考えるとあまりお勧めできません。
シラサエビの釣りは うまくすれば,良型鈴なりも可能です。
しかし,ちょっとしたことが釣果の差として大きく現れる釣りでもあるので注意が必要です。


@ シラサはできるだけ小さいものを選んで付けること。

   大きいシラサは極端に食いが悪くなります。必ず小さいシラサを付けましょう。
   一回の釣行でどれだけ使うかは,その日の釣具屋にあるシラサの大きさを見て決めましょう。
   小さいシラサばかりであれば2合もあれば十分ですが,大きいものが混ざっている場合は
   3合でも全然足りません。4合,場合によっては5合必要になります。
   エサ箱に10数匹掬っていれたうちの小さい方から付けて,大きいものは捨てましょう。
   日によっては使えるシラサが2割なんてこともあります。それでも小さいものを選んでください。
   もったいないからといって大き目のシラサつけているようでは釣れません。
   シラサは小さければ小さいほどいいです。 


A シラサの付け方に注意すること。

   小さいシラサの尾羽を丁寧に切る。(私は親指の爪で飛ばしますが,ハサミでもいいです)
   そのときに切り口をつぶさないように尾羽を残さないようにしましょう。
   必ず切り口の中心を通るようにシラサの腹側から背中側に針を抜いてください。
   シラサの皮を2回貫くように付けると針からはずれにくいです。
   針が中心を通っていないとシラサが回転し,枝が絡み,メバルは釣れません。
   極小の針で極小のシラサの切り口の中心を通すことはかなり難しいですが,
   うまく付いていないなと思ったら必ず付け直してから仕掛けを投入しましょう。
   この作業ができるかどうかでその日の釣果が決まると言っても過言ではないでしょう。


B エサは毎回一流しごとに付け替えること。

   枝針の本数が多いほど面倒な作業になってきますが,付け替えを怠ると釣れません。
   シラサが手をワサワサと動かし,ピンピンはねるような状態でないとメバルは食いません。
   活きていても動かないようなシラサはダメです。色が白くなりかけているものは論外です。
   仕掛けを上げてから船を回して仕掛けを投入するまでの間に この付け替え作業をします。
   手先の器用さに合わせて仕掛けを何本針にするか決めましょう。


C 針は小さ目,ハリスはフロロカーボン0.8号。

   市販の仕掛けは針も大きく,ハリスも太いものが大半なので,仕掛け選びには注意が必要。
   針はメバル針6号,ハリスはシーガー系の0.8号のものを購入しましょう。
   針7号以上,ハリス1号以上の仕掛けを使っているようでは まず釣れません。
   回転ビーズ仕掛けはあまりお勧めしません。きちんと付ければ回転しませんし
   回転ビーズが付いているからといってきちんと付いていなければ当然絡みますから。
   自作の場合は,針をさらに小さくしましょう。
   ハリスは絶対にフロロカーボンです。ナイロンハリスはダメです。
   フロロ系でも使ってはいけないものもありますので,注意が必要です。
   シーガー系が無難です。グレードはお財布と相談しましょう。
   針は小型でもサヨリ針や袖針などの細軸はダメです。伸ばされます。
   かといって太軸のものもダメです。
   小さいシラサに重い針では潮がゆるんだ時にエダスが垂れてしまい食いません。

D 針・ハリス交換に手間を惜しまないこと。

   注意して釣っていても仕掛けは絡みます。ハリスにくせが付きます。
   また,メバルが針掛かりすると針のチモトのハリスが痛んできます。
   ハリスにくせがついたな,とかメバルの口にすれて透明感がなくなったなと思ったら
   面倒臭がらずに針を結び直すかエダスを交換してください。
   目のいいメバルをなめてはいけません。そのあたりがいい加減だとすぐに見切られます。
  

ここまでは魚と釣り人の接点であるエサ・針についてです。
特に大切だと思われることから順番に@〜Cに書いてみました。
竿やリールについてはこだわる必要はありませんが,(自己満足の世界でメバルからすれば何でもいいわけです)
メバルを釣りたい人はエサと針・ハリスについてはとことんこだわってください。 


E 仕掛けは常に底を2〜3m切った状態をキープすること。 

   メバルは根魚だから底にいる‥と思っている方も多いのでは。
   確かに底にいますが,エサを追い求める高活性時にはかなり浮いてきます。
    エサを求めて浮きかけたメバルを狙う釣り方なので,着底後すぐに必ず底を切ってください。
   潮が緩んでくると底から10m以上浮くこともあります。
   ヤル気のある大型メバルほど群れの上部 それも潮上にいます。
   群れの下のほうにいるメバルは小型が多いようです。
   何m切るかは潮の状況やポイントにより変化しますから船頭さんに聞きましょう。


F 誘いは厳禁,竿先は何があっても動かさないようにすること。

    船のメバル釣りをサビキ釣りやイカナゴのエサ釣りから始めた人にとっては,
    メバルは誘って釣るものという意識がありますが,シラサのエサ釣りに誘いは厳禁です。
    底を切った状態からどんなことがあっても竿先を動かさないようにしましょう。
    波や風によるうねりをひじやひざ,手首など全身の関節を使って吸収し竿先が揺れないように。
    船べりに竿を置いたり,ロッドホルダーにつけたままであったりではまず釣れません。


G 1匹掛かってもすぐに揚げず,追い食いを狙うこと。

    枝針の数は自分の技量に合わせて3〜6本にしましょう。
    1匹掛かってもすぐに揚げずに,追い食いをさせましょう。
    慣れてくると,何番目の針にどれくらいのサイズが付いたか分かります。
    上針に付くほどアタリが強烈で,下針に付けばオモリに近い分アタリは小さくなります。
    潮が速くて下針にしか食わない状態なら無理して追い食いを狙わず
    1匹ずつでも丁寧に取り込みましょう。
    潮が緩んで浮いてきている状態なら,上針にメバルが付いていることが多いので
    1匹掛かるごとに枝間50〜80cmほどゆっくり上げて再び待ちます。
    「揚げてください」の合図があるまで1匹でもたくさん掛かるよう粘ってください。


その他 気をつけておけばいいこと


H 仕掛けはそっと 斜めに落とすこと。

   仕掛けを投入するときはできるだけソフトに,腕を海面近くまで伸ばしてそっと入れましょう。
   オモリをドボンと投げ込むようなことをしてはいけません。
   仕掛けが絡んだりシラサがはずれたりします。
   竿は自分の体より船首側に,オモリは自分の体より船尾側に置き,
   仕掛けを投入する前に持ち上げてエダスがきちんと垂れているか確認しましょう。
   オモリをできるだけ竿先から遠いところに落とし,ラインが若干斜めに落ちるようにすることで
   エダスの絡みを防ぐことができます。
   竿先の真下にオモリを落とすと仕掛けがまっすぐ落ちてエダスが絡みます。当然釣れません。
   スプールに指を添えてゆっくり落とすとシラサも弱りにくく絡みにくくなります。
   仕掛けを伸ばしやすい艫かミヨシに釣り座を構えるといいでしょう。
  

I 釣り座の選択は潮の流れと風の向きを考えて。

   船の釣りではポイントに一番に入る釣り座が有利になります。
   そのためには,まずその日の潮の流れを確認しましょう。
   満ちなのか引きなのか(どの方角に向いて流れるのか)
   何時ごろ潮がMAXで何時ごろ潮が止まるのか。
   そしてもうひとつ大事なことは風向き。
   船の向きは風に立ちます。
   船首がどちらに向いて,そのとき潮がどう流れるかによって
   どの釣り座が先流れになるか決まります。
   潮の流れも風の向きもネットで調べれば正確に分かります。
   釣りの時間中に潮も風も変わりますが,より有利なポジションを選びましょう。
   一番無難なのは船頭さんの近くで適切なアドバイスを受けられるところかもしれません。


J 道具にも一工夫。

   仕掛けが長い分 どうしてもエダスが絡んだりもつれたりします。
   とくに風の吹く日は舞い上がりやすく,扱いも大変です。
   板磁石につけると舞い上がりを防ぐことができます。
   普通の板磁石では磁力が弱いので,自分で穴あけてネオジウム磁石埋め込んでいます。

   また大変なエサ選びを楽にするためのものとして,エサ箱にも一工夫。
   エサ箱の中にメッシュ上の滑り止めシートをはり,(底にもはってます)
    水きり用の穴を開け,内側にオモリを貼り付け揺れる船の上でも動かないようにしています。
   小さいネットの中で暴れるシラサの中からちょうどよいサイズを選り分けるのは大変です。
   一流しごとに10数匹取り出しエサ箱に入れます。これなら一目で欲しいサイズをつかめます。

   0.8〜1号のPEラインには3号のリーダーを1ヒロほど巻いています。
   こうすることで仕掛け投入時に細い穂先にPEラインが絡むことがなくなります。
 
   あと,ロッドを構えるときはリールを上向きではなく,ハンドルを下にして横向きに構えます。
   突然のメバルの引きに竿の弾力だけでは弾かれてしまうことがあるので,
   手首の力を抜いて竿先がスムーズに海面まで運べるようにすることで
   追い食いを待つ間に針はずれする確率が減ることでしょう。特にショートロッドの場合は。
   (皮一枚で掛かっている場合は待っているうちに暴れてはずれてしまいがち)


あと何項目か自分なりにこだわっている点がありますが,
今のところ確証がないので,控えておきます。

長々と書きましたが,自然のエサ流れがあり,潮がよければ
こんなことにこだわらなくてもメバルは釣れます。

ただ やはり食いの悪いときにいかに次の1匹を釣るか
人より1匹でもたくさん釣るかということを追い求めるなら
いろいろな点にこだわってみてください。

最初にも述べましたが あくまでも私の主観ですので
「それは違うだろう!」と思われる方もいると思います。

ご意見 お聞かせください。


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